英語学習者がハマりがちなこんな教材にはご用心

英語を勉強する場合、読み書きメインでいいやって場合は良いんですけど、英会話をメインとした場合に扱いに注意してもらいたい教材をちらほら見るので今回はそういったものについてお話します。

「ネイティブ」ならOKだと思っていませんか?

まず、よくネイティブスピーカーなんていいますけど、想像してるのってこんな人ですか?

「ネイティブ」というと英語圏(アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)出身の方ですけど、「ネイティブ」に教われば安心なんて思っていませんか?語学をやるにあたってこういう無意識でのバイアスって結構危険だなとAnyaは個人的に思っています。

日本の悲惨な「ネイティブ講師」の実態

中高のALTの場合

皆さんの中学校や高校に、ALT(Assistant Language Teacher)っていましたよね。

あれはJETプログラムという制度が利用されている場合が多いですが、なんともずさんな制度で英語圏の国の国籍があり大卒者ならほぼ誰でもなれます。これ意外と知られていないので、実情を知っている方には批判されています。

TESOL(英語教授法)とか知らなくても、英語や日本語、言語学について知識なくてもいいし、教育経験がなくても全然OK。こんな人たちでも学習歴浅い子ならOKと国は思っているということでしょうか…。

田舎に行かされることが多いので制度として超人気ってわけではないですし、海外のアジアアフリカ研究が進んでいる大学で本気で日本について勉強した人ももちろん中にはいますが、多くはありません。Youは何しに日本へ?の番組に出てた人もいましたね。

年収は以前はもっとあったようですが、今は300万円台。え、普通じゃない?と思うかもしれませんが、田舎だったら高いくらいではないでしょうか。これに加えて、公式サイトによれば学校側から住居補助も出るんだそうで…。

それに、非英語圏出身者でも、海外だと片方の親が英語圏でほぼネイティブ、とか教育レベルが高くて英語ネイティブレベルの方がいますよね。それでもこのプロジェクトでは英語圏の国籍を所有していることが条件です。日本人なら文法的に完璧な日本語を全員が喋って、しかも外国人に教えられるのか?そんなわけないでしょ!日本語教師の方なんて苦労されていますよね。

これに関しては国がいい加減すぎるので、ネイティブ話者を非難するのは違うとは思うのですが、Anyaが中学生の時もただそこに外国人がいるってだけで教師のアシスタントとしても役割果たせていないALTもいました。採用するなら教育と英語学どちらにも通じている方にすべきです

英会話学校の講師の場合

民間の語学学校はというと筆記試験・面接がしっかりしている学校もありますが、いい加減なところは英語圏ネイティブでまあ普通に文章書けたらOK。小さい学校だとマニュアルは一応あっても、母語の教育経験は問われないことがほとんど

飲食だとアルバイトって深夜のものでなければ800~1100円程度が多いと思いますけど、語学講師なら1500~3000円なんでオイシイんですよね。ワーホリで来た人は大抵これ。中には教育レベルの高い人もいますが、日本だったら教師・講師業なんてとんでもない!!!って人も結構います

その辺の小中高校生向けの塾って、教育経験のない大学生がよくバイトで教えてますけどあれと変わりません。

例えばですが、在留の友人がいたところでは、途中で採用された人はなんと関係代名詞の使い方がおかしかったんだとか。他にも活用間違う人も…(あまりに酷すぎて1ヶ月で解雇になったそうですが、その間教わった生徒さんが不憫すぎる!!)

日本人だと、本気で「ふいんき」とか書いちゃう人が国語教師をやるようなものですよ。他にも主語省略しすぎて文章破綻してる方っていますけど、ああいう人でもとりあえず母語だからOKってなわけです。

他にも、Anyaのイタリア人知人なんて英語は訛りまくりでかなり怪しいレベルですが某所で英語を週に5,6時間教えています…。教えてる場所と時間帯から推測するにおそらくお年寄りが大半だから苦情がほぼないのでしょうけど、ちょっと責任感ないですよね。

応募者数の多い大手はちゃんと筆記試験やって、きちっとふるいにかけているところもありますが、全部が全部そうではありません。在留の欧米系の知人友人は結構いますが、申し訳ないけど「このレベルの人が教えてるのかぁ…」って思っちゃう人は多いです。

「ネイティブっぽい」英語じゃないとだめ?

日本人の良いところの1つに、「本格志向」というのがあると思います。

フランスでイタリア料理の店に行くと信じられないような酸っぱいトマトソースとのびきったパスタが出てきたり、お高い割には雑な料理が出てきますが、一方、日本ではローマのその辺のピッツェリアよりよっぽど美味しいピッツェリアがごろごろしてます

とあるヨーロッパ人に、なぜあちらのいい値段のするオーナーも結構熱心そうな店ですらあんなに料理が『雑』なのか聞いたことがありますが、「欧米人は基本的にpassionはあるけど、細部へのこだわりは日本人ほどあるケースはめちゃくちゃ珍しい」とのこと。

そう、日本人って細部へのこだわり方が異常ですよね。日本のヲタク文化って多分この辺の性質とかなり密接に関係あると思います。

ただし、これって相当な行動力や勢い、そして要領と吸収力が伴わない場合、学習の妨げにしかならないんです。

そして日本の教育や社会的風潮の悪いところとしていつも正解を探してしまう、外部に正解を求めがちな思考回路に陥りやすいため、語学に関しても「ネイティブそっくりの発音」、「ネイティブレベルに自然な表現」にこだわりがちです。これが語学学習には完全にマイナスになってしまっています

目的を思い出そう!

こういう風になってしまわないためには、何のために英語を話したいのか?という目的をはっきりさせましょう。

要は、コミュニケーションツールでしかないのだから、究極的には通じればOKなわけです

コミュニケーションって言語だけ(バーバルコミュニケーション)だけではなく、視線やボディランゲージ、しぐさを含めノンバーバルコミュニケーションも含めたものです

外国人の方と一度くらいは皆さんも話したことがあると思いますが、相手が日本語ができないからって馬鹿にしますか?日本語の文法がおかしくてもなんとなく言いたいことが分かることは多いのではないでしょうか。発音だってなまっていても仕方ないなって思いますせんか?

そりゃ、私もニューヨークのスタバで移民らしき店員に「ああ?なんでオマエの発音じゃ分かんないんスけど?」みたいな反応されたことは確かにありますよ(笑)でも、大抵まともな人なら普通にコミュニケーションは成り立つし、英語がつたなくても聞こうとしてくれます。しかも、言語って慣れの側面はとても大きいので、文法が少々ミスってようがどんどんインプット⇔アウトプットをしていくことの方が大事!

なので、ネイティブレベルなんてものにこだわりすぎないことが大切です

結局は、言語はコミュニケーションの手段でしかありません

偏った教材にはご用心!

よく「Would you …?」という文は堅すぎて馬鹿丁寧に聞こえて変、とかそういうのありますけど、ああいうのって基本的に気にしなくて良いです。

もちろん、教科書に載っているけど普通は使わないし見たことないなって言い回しはたくさんありますが、通じないわけではありませんし、実際にたくさん使う場面や現地に住むことがあれば自然と分かってくることです。

発音間違えて「rice(米)」が「lice(ウジ虫)」に聞こえる、とかも文脈考えれば普通誰でも理解できますよね。「橋」と「箸」の音の高低間違うと日本人が勘違いするかというと違うでしょう?

以下は、disりになってしまいますけど、動画や本がウケる・売れるという理由だけで、「日本人が間違いがちな~」「大間違いな英語」等という教材が見受けられますが特に初級者の方は真に受けないようにしてください

読むんだったら、大量に英語に触れ、ある程度こういうときだったらこういう言い方だな、とかそういう判断ができるようになってからにしないと危険です

SNSや友達での会話でのカジュアルな英語ならこんな感じ、ニュースならこういう語彙や言い回し等ある程度、文章のトーンが理解できるようになったら「いやいや、これはおかしいのでは?」と分かるようになりますが、初級段階だとインプット量が少なく判断が難しいです。

例えば、申し訳ないですが、先日偶然見つけたこの動画なんかはちょっとひどいなと思ってしまいました。

「you=非自己=自分とは関係ない存在→距離感がある」そうですが、ちょっとこじつけめいているなとも感じますし、Youtubeコメントではご本人が「言われてもそこまで嫌な気持ちにならない」と書いているのにこの動画を配信してる理由も謎です。

他にも、下の本はこれまで見た偏見教材では一番ひどかったです。日本人馬鹿にしたいだけなのかな?って内容も多く、内容全部が間違いではなかったのですが、なんせ「How are you? / I am fine, thank you.」がだめらしいです(白目)

ネイティブに「この言い方は間違っている!」なんて煽られるとつい真に受けがちですが、アメリカ英語しか知らないアメリカ人なんてのは普通ですし、母語しか能がないのに生徒を煽って上から目線でものを教えることで天狗になっている人もいるので注意しましょう

情熱を持って真面目に講師をされている方もそれなりにいますが、ワーホリ等で生活費を稼ぐための手段として単なるつなぎの仕事としてやっている人、日本語を習得できなかったり日本社会に馴染めず他に努力をしなかったから消去法で語学講師をやっている人もそれなりの割合を占めているので、講師の選択には注意しましょう

まとめ

今回は扱いに注意すべき教材についての記事でしたが、いかがでしたか。

まずAnyaがおすすめするのは、教育に対して情熱があり、教えるのがうまいことはもちろんですが、それなりにインテリ母国と日本のどちらにも強い偏見がなくできれば日本語の習得にも意欲的かつ日本社会に適応しようとしている姿勢がみられる方を講師として選ぶと良いと思います。

語学というのはその国の文化を学ぶこととも密接に関連してくるため、こういう方であれば、平等な視線で文化の差異や考え方の違いも教わることができるはずです。

残念ながら、語学講師をしながら5年10年と日本に住んでいる人には、日本語が全然できないから日本社会に適応できていないだけなのに、延々と日本の悪口や愚痴を言っている人も知っています。こういった方は、文化比較の視点もかなり偏っているため、悪影響を受けることにもつながりかねません。

講師が偏った人だな?と思ったら、躊躇せず変更することをおすすめします。