自営業ならやらねば損!確定拠出年金(iDeco)の拠出がやっとスタート

利用できる方がぐっと増えたので2016年末から盛んに耳にするようになった個人型確定拠出年金(iDeco)ですが、2年程前から利用を考えるも民間保険も加入せず、動かせない資金を作るのに抵抗があるので躊躇していました。

ですが、売上の増加と共に税金が増えてきて恐ろしいのでそれならと開始することに。ここでは実際Anyaが加入するにあたっての検討材料、加入の決め手、実際の加入までの流れについてご紹介します。

iDecoについてサッパリ分からん!という方はiDeco公式サイトがよくまとまっていていますし、下でも紹介している大江英樹さんの「はじめての確定拠出年金投資」を一読することをおすすめします。

iDecoの利点

全額税控除の対象になる

iDeco の利点は何よりも拠出全額が税控除対象であること。分かりやすくいうと、年間50万円拠出すればその分がすべて控除になるので、所得税率10%の方なら年間5万円、住民税は誰でも一律10%なのでさらに5万円節税で合計10万円の節税になります

ろうきんの節税シミュレータが分かりやすいので、例えば、30歳独身、扶養家族なし、年間所得300万円、月3万円拠出の場合はこうなります。

投資商品の手数料が安い

次に、iDecoが有利な点というのは普通の証券口座と同じ投資信託商品でも信託報酬が低くなっていることです。

例えば、SBI証券で人気の「ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド」と同じものにあたるSBIのiDeco商品「ニッセイ-DCニッセイ日経225インデックスファンドA」の信託報酬を比べてみましょう。信託報酬が分からない方は単純に手数料と考えてください。

信託報酬
SBI証券口座 0.27%
SBI証券iDeco 0.2052%以内
0.0648%以上

 

 

差としては小さいかもしれませんが、そもそも投資商品って投機的にやらないという前提で長期的に資産形成をするなら平均年3~5%増えればOKという姿勢でやる方が多いですよね。資産がどれだけ増えようが減ろうが、信託報酬だけは必ず差し引かれるので小さな数字でも馬鹿になりません

細かい計算を省いて、3000万に0.0648%を掛けたら1,944,000円になると思えばこのような小さい部分も大事だと思いませんか?

あ、ちなみに投資信託なんて絶対イヤ!って方は元本保証の定期預金商品もあるのでご安心を

運用益が非課税

普通、投資の運用益には20%課税されますが、これが非課税となります。NISAと同じですね。

最終的に100万増えたたけでも20万円変わるわけですから大きいですよね。非課税な上に節税になるんですから使わない手はないと思います。

iDecoのデメリット

当然ですが下のようなデメリットもあります。

  1. 原則的に引き出せない
  2. 海外に住む場合は継続利用は不可
  3. 定期預金商品はペイオフ対象となるので要注意

引き出すことはできないのは当然といえば当然

引き出すことはできないんですけど、これ「年金」なのでそりゃそうです(笑)

自営業は月68000円まで拠出できますが、節税できるからって拠出しまくると手元の現金は当然その分減るのでそこそこ余裕ある金額でやりましょう。きついときは拠出を中止して運用のみ行うこともできます。

ただし、拠出額変更ができるのは年1回だけなので、収入が上がったからと一気に上げたりせず、急病や妊娠など万が一収入が減った場合も考慮した上で金額を決めましょう。

絶対に資産は動かせるようにしておきたい!という方はNISAと普通の証券口座で運用する方が良いでしょうね。

海外移住の可能性がある方は要注意

日本では非居住者は証券口座も維持できませんし、iDecoも加入資格喪失となります

「非居住者」とは、国税庁によれば下の定義になります。

我が国の所得税法では、「居住者」とは、国内に「住所」を有し、又は、現在まで引き続き1年以上「居所」を有する個人をいい、「居住者」以外の個人を「非居住者」と規定しています。 「住所」は、「個人の生活の本拠」をいい、「生活の本拠」かどうかは「客観的事実によって判定する」ことになります。

出典:国税庁HP(https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2875.htm)より

要は住民票を抜いて1年以上日本にいないと「非居住者」になるので海外移住、ワーキングホリデー、長期駐在の予定がある場合は要注意。あえて住民票を抜かずに数年程度なら行く方もいますが、そうなると住んでなくても納税が必要になってきたり、確定申告も代理でやってもらうか都度帰国が必要なので一長一短です。

Anyaは将来的な海外移住の可能性がそこそこ高いのですが、そうなると今持っている証券口座はすべて解約、iDecoは解約して資産を現金化する必要があるそうです。

これはこれで仕方ありませんが、現金化するときのタイミング次第で一気に課税されたときは痛いですね。それまでの節税メリットもチャラになる可能性もなくはないですから。

定期預金商品はペイオフ対象

まずはろうきんのサイトから引用しますね。

Q 金融機関が破たんしたときはどうなりますか?

[運営管理機関が破たんした場合] 年金資産の価値に直接的な影響はありません。運営管理機関については新しい機関へ変更することになります。

[運用商品を提供する金融機関が破たんした場合]
  • 預金
    預金保険制度(ペイオフ制度)によって、個人型確定拠出年金の商品のうち、定期預金などは、提供する金融機関が破たんしても1人1金融機関について元本1,000万円とその利息が保護されます。同じ金融機関で個人型確定拠出年金の他にも預貯金を預けている場合は、それらを合算した額が保護されます。
  • 投資信託
    運用している会社が破たんしても、加入者の年金資産は受託会社である信託銀行において、信託銀行自身の財産と分別して管理・保全されています

元本割れが怖いからと定期預金商品に全額突っ込んでいると、商品提供金融機関が破たんしたときには1000万+利息オーバー分は消えちゃうので要注意ということです。

定期預金商品にこだわるなら、破たんリスクが低そうな金融機関にするなどその辺も吟味しましょう。

検討したのはSBI証券と楽天証券

iDecoはほとんどの金融機関で取り扱われています。取扱い金融機関の一覧はiDecoナビをご覧ください。

Anyaは既にSBI証券にNISA口座を持っていて口座をあれこれ増やすのもなと思い、昨年冬頃にSBI証券での加入を考えて資料請求をしましたが、ここで引っかかったのが毎月の手数料でした。

拠出額が自営業だとMAX月68000円なわけですが、動かせない資金は共済の方でも既に積み立てていることもあってMAXまで積み立てる気はなく3~4万円積み立てるつもりでいました。

そこで、口座管理手数料というのがどの金融機関でも必須なんですがSBI証券は残高50万未満で324円。3~4万のペースだと最低でも1年はかかりますし、324円というと1%前後にあたるので自動的に1%損することになるのが気に食わない…(3億円積み立てるわけじゃないので大したことないといえばないのですが笑)

ですが、楽天証券だと現在10万円以上積み立て時点で口座管理手数料が無料になるとのこと。

Anyaは投資の勉強はしたいものの、あまり詳しくないので運用商品はとりあえず手数料低めの先進国株式メインでいいやと思っていたのであまり精査せずに楽天証券にしましたが、SBIは商品選択肢が多いのが一番の魅力ですので、この辺りはお好みでどうぞ。

<おまけ>現在はみずほ銀行もイチオシ→やっぱりSBI証券か楽天証券で

これまではSBIや楽天などコストの低いネット銀行ばかりが強かったのですが、つい最近、2017年4月25日になんとみずほ銀行が勝負に出たようで、史上最強の手数料改定を行うと発表しました。

詳細はこのページにありますが、重要な部分だけ引用すると以下の通り。

(1) 業界最安水準の手数料 口座管理手数料のうち、当行が受領する運営管理機関手数料について、所定の条件を 満たすお客さまの手数料を従来の月額 293 円から 0 円へと引き下げます。また、0円適用外のお客さまの手数料について255円に引き下げます。

条件A:iDeCo 残高または掛金累計額が50 万円以上のお客さま
条件B:次の 3 点をすべて満たすお客さま
① 月額掛金 1 万円以上
  ② iDeCo 専用 WEB サイトにてメールアドレス登録
  ③ 運用サポートツール「SMART FOLIO 」にて目標金額を設定

毎月1万拠出、メール登録、目標金額を所定サイトで設定するだけで手数料無料!!

これ実質的に初っ端から全員手数料無料と言っているようなものですよね。ただ商品は結構少なめなので運用希望商品があるかは要チェケラ~。

2017年5月 みずほ銀行に対抗して、SBI証券も楽天証券も無条件で手数料完全無料となりました

今後も、他の銀行があれこれ策を出してもこの2行は対抗策をどんどん出してくるでしょう。

おすすめ金融機関のiDeco商品一覧

以上おすすめ2行の商品一覧は下にリンクを貼っているので、ご興味のある方はどうぞ。

iDeco拠出開始までのタイムスケジュール

さて、Anyaの実際の確定拠出開始までの流れですが、以下のようになりました。

①年始資料請求

②1月下旬書類到着

③数日後、加入用必要書類を返送

④2月下旬になって書類不備とのことで返送(なんと一カ所サインの必要なところを見落とし)

⑤数日後(2月中)返送

待てど暮らせど審査通過連絡なし…

⑥4月20日に「確定拠出年金の加入手続きが完了いたしました」メール受信

⑦4月26日に2ヶ月分(2月分・3月分)引き落とし

というわけで、書類請求から約3ヶ月かかりました。今年から公務員・専業主務も加入できるようになったことや、売り込みが増えたからなのか、加入者急増でかなり手続きが混み合っていて去年申し込んだ人と比べて相当時間がかかっているみたいです。

多分、書類不備がなければ1月分から拠出されていたと思いますが自分のせいで1ヶ月分の控除枠が無駄になったのは痛恨のミス。皆さんは返送時にミスがないかよくよく確かめるようにしてくださいね!

iDecoの銀行と引き落とし銀行口座は別!

iDecoってちょっとシステムが分かりにくいのですが、iDecoで利用する銀行とお金が引き落とされる銀行は別で良いです。あくまで運用をどこでするかというのがiDeco開設金融機関というワケ。

自分で設定した任意の銀行から拠出額を引き落とし、一定期間後、運用金融機関に移されるという流れになっていることもあり、iDecoを申し込んだ銀行に毎月入金の必要はありません

上にも書いたとおり、定期預金商品にこだわるのであれば破たん時に普通口座等と合算されるので、普通預金や普段定期預金をしている銀行とは別にしておく方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。iDecoは節税や資産形成を考えるならぜひ考慮していただきたいです。

iDecoの詳しい説明については、下のような入門書を一度読むのが効率的に知識が得られますので一度読むことをおすすめします。

実際の運用については投資信託がメインになってくると思うので山崎元さんの本がイチオシです。