トライアル合格とは結婚と同じである

翻訳業を開始する前って、トライアルがとてつもなく高くそびえる壁か何かのように思えてしまうと思います。ですが、本当に大切なのはトライアルではありません。

トライアルとは単なるスタート地点である

結婚することをゴールインと言ったりしますが、実際は結婚してからの方がよほど大切ですよね。

欧米のように当たり前のように同棲していれば結婚してからこんなはずじゃなかった!なんてことは少ないかもしれませんが、日本だと同棲する方が少数派なのでよくそういった声は聞きます。共働きで二人とも忙しいのに夫は一切家事をしないとか一汁三菜を強要してきてうんざりしたりとか…(笑)選んだ方も選んだ方で責任はあると思いますが…

何が言いたいかというと、結婚=契約した時点なんて単なるスタートで、本当の見極めは一緒に生活して何もかも共有し始めてからやっと知ることができると思うのですが、トライアルもこれと同じ。

トライアルって要は、書類見て「なんとなくこの人良さそうだな」から始まって、トライアル合格は一応頼んでもいいと思える最低水準を満たした程度でしかないと思うくらいが良いのではないかと思います。

トライアルは最低基準、本番が本当の試験

最初の数件は有償トライアルですという企業もありますし、Anyaがコーディネーターをやっていた頃も最初の数件はかなり警戒していました。品質が安定しない人だともっとですね。

他の記事にも書きましたが、どこにそんな取引ルートがあるのやら…トライアル代行をやっているらしき方は実際にいましたし(笑)、本番で量が多くなるとスタミナがなさすぎて文書の前半と後半で品質レベルが乖離している場合なんてのもありました。

実際の仕事となれば頼む分野もある程度幅がありますから苦手分野だと訳文が急にだめになる場合なんてのもあります。

よく「トライアルの数百ワードで実力は分かる」なんておっしゃる方もいますけど、Anya個人としては、トライアルは単なる最低基準で本当に信頼して頼めるかはトライアル時点では完全に未知数でしかありません

他にも、問い合わせしたときの返答スピードや、何かあったときに連絡したときの態度、対応可能範囲や処理量などなど、品質以外でも契約後に評価なんていくらでも変わります。

同業の知人には早々に高単価クライアントと契約できたので、そこで気が緩んでしまってほんの数ヶ月で切られてしまった人がいますが、これってある意味実力がまだ足りずトライアルに落ちる方がマシかも。これだと実力が上がったときに再挑戦すれば良いだけですが、「この翻訳者はいい加減」という評価が一度されてしまえば中々復帰は難しいですからね。

いつ何時でも100%やるつもりで

大学受験のとき、「模試を本番のつもりでやれ」とか「本番は緊張しすぎないように模試のつもりでやれ」とよく言われたものですが、翻訳の仕事も一緒だと思います。

努力しても自分の能力が相手にとってどうしても不足なこともありますが、ちょっとうまくいったからと油断する人はどんな仕事でも大した結果は得られないのはどの世界でも一緒。

自営業は誰も指摘してくれませんから、メンタル面を鍛え常に自律的でいられるように自己コントロールできるようにしておきましょう。