翻訳会社はチェックなんてしてないんでしょ?

今年第1回目の夏休みをとってリフレッシュしてきました。どうも、Anyaです。

以前、同業の知人に

知人
エージェントってフィードバック送ってこないけど、本当はチェックしてないんでしょ?

と聞かれたことがあります。さて、実際どうなのでしょうか?

エージェントの中の人時代

Anyaの元職場では全件バッチリやってました。

チェックのために、翻訳者納期からクライアント納期までは数日、時期や分量によっては1週間あけていました。品質が良い人でも隅から隅まで目通していましたし、チェッカーさんの在籍人数もそれなりにいましたね。時間があればインハウスの翻訳者やコーディネータもチェックをやることがありました。

諸事情で少しだけインハウスで働かせてもらったエージェントもありますが、そこももれなくチェックしてました。そこはチェッカーは雇わず翻訳者同士でチェックしていましたね。

もしかしたら、毎回ほぼミスゼロだからこの人はノーチェックで良いや、とか、クライアントが品質に対してゆるいからミスが少ない人の案件はそのままでいいや、ってやり方の会社もあるかもしれませんが、優秀な人でも時々「アレ?」っていう勘違いもありますからね。

もちろん、品質が良い訳文とそうでない訳文を比べたらチェック速度は変わるので、ある意味高品質な方のチェックは結果的には雑かもしれませんが、その分翻訳者さんのレートは上乗せしているので最終的なコストは大差なしといった印象でした。

ただ、友人が勤めていた某社では、クライアントには通常チェック&ネイティブチェックの両方をしていると言いながら、実際はネイティブチェックに関しては英語が得意な日本人によるチェックのみ。むやみな「ネイティブ」信仰は好きではありませんが、顧客に結果的に嘘ついてるのはいかがなものでしょうね。

ソースクライアントの中の人時代

ソースクライアント側に勤めていたときは、直接翻訳者に頼むことはなくすべてエージェントに外注していましたが、チェックはある意味いい加減でした。

チェックというか、担当者と上が目を通すだけ。もちろん内容はわかっているので、細かくチェックしなくてもざっと読めばおかしいところは分かります。そのため、細かくチェックするというよりは内容がおかしくないかどうかの確認ですね。

そもそも、高い外注費用を払ってるんだからちゃんとしたものが納品されて当然ですよね。

不満があった場合は、何回かはクレームを出しましたがそれで直らなければ…ふふふ。明らかにその分野について明るくもないのに仕事をもらうためだけに「経験豊富な翻訳者がたくさんいます!」なんて言って、基本的なルールすら知らなかったところもありました。

ちょっと難しいけど頑張ればイケるものを「できる」と言ってくれるところは頼もしいですが、まったく分かっていないことを「できる」と言って品質を評価できもしない状態で納品してしまうのって危険ですね。これって何の仕事でも一緒です。

翻訳者としての経験から

フィードバックは一切来ないけどずっと依頼があるエージェントってあります。

「この程度ならこっちで直しておけばいいや」っていう程度の修正もありますので、そういうのは良いとして…。

続き物を頼まれたときに、1件目のフィードバックがなかったのに2件目を訳している途中に自分で1件目のミスに気付くことがあります。これがフィードバックなしはまずいのではと思われるようなミスだと、チェックはあまりしていないかもしれませんね。

あとはチェックをしていても、チェッカーさんが安いアルバイトだったりして誤字脱字抜けくらいしか直していないところはちょいちょいありますね。そういうところは修正内容が色々おかしかったり…。突っ込むかどうか迷いますね。言い過ぎもアレだし…。

いずれにしろ、フィードバックは毎回しますと明言しているところ以外は大きなミスをしない限り何も来ないのが普通なので、チェック自体をしているかしていないかは判断しづらいですが、精度はともかくしている方が多数では?と推測しています。

まとめ

というわけで、個人的に知る限りでは、チェックを一切しませんってエージェントは知りません。世の中にはあるんでしょうけど、結構なリスクも伴いますし、相当能力の高い専属翻訳者を揃えていない限り難しいのではないでしょうか?

検品作業は外からは見えないので確認する術はありませんが、あまりに仕事がいい加減なところは細かいところでいろいろと問題点がみられるので何かしらの兆候はあるでしょう。

とはいえ、正直なところ、翻訳者にとってはチェックをしているかどうかって関係がありません。どっちみち最終納品はエージェントが行うわけですからね。翻訳者としては淡々とやるべき仕事をやるのみです。