翻訳者になるには?翻訳講座ってぶっちゃけどう?

Anyaさん、私翻訳者になりたくて…この〇〇の翻訳講座を受ければ翻訳者になれるって書いてあるけど、本当ですか?
Anya
講座の中身にもよるけど、ちゃんと体験講座に行ったり教材サンプルは見てみた?
見てみてよく分からないけどたぶん大丈夫かなって。これだけの金額だし、修了時にトライアル受験資格ももらえるみたいなんです。
Anya
ちょっと待った!!

万能な翻訳講座は存在しません

官僚、弁護士、弁理士を志望する人が行く予備校でも一緒ですが、講座を受けるだけでどうにかなる講座なんて存在しません

当たり前ですが結局のところ、本人の努力が位置が一番大事

『は?そんなこと知ってるし』と思っているアナタ!

痩せたり筋肉を増やしたいのにダイエットや筋トレの雑誌やDVD、器具を買って結局使わず放置したことありませんか?

学生時代、受験用に買った参考書は全部みっちりやりました?通った塾や予備校はなんとなく通っていませんでしたか?

社会人になると学生時代よりお金はあるので、お金を出して講座を申し込んだり、形から入る人は多いですよね。そして、セミナーや講座に申し込むとそれだけでやった気になれますよね。

これ、かなり危険です。

一番大事なのは「継続」

手前味噌ですが、Anyaは学生の頃、勉強に困ったことはありませんでした。すると周りにはよくなぜ成績が良いか聞かれましたが、その中でも多かったのがこんな会話。

友人
ねえねえ、Anyaちゃんってなんでこんなに成績良いの?何かやってるの?
Anya
特別なことは何もやってないよ。塾とかも行かないし。成績上げるために何かやってるの?
友人
うーん、今は定期テストの前も勉強してないから、ヤバいんだよね~。
Anya

こうやって聞いてくる同級生に質問したり、授業中の様子を見ていると、なんと宿題すら出してない/遅れる、授業は聞いていない、高校以降は予復習もやってないこともしばしば。

そんなのデキなくて当然じゃないですか?結果が出ない人は単純に努力量、作業量が足りないことがほとんどだと思います。社会人になっても一緒。

やって当然のことを毎日ちゃんとやっているか、サボっているかが大きな差になるのは当然。まさに「塵も積もれば山となる」、です。

Anyaだって翻訳者になるまで血反吐吐くほど努力したか?と言われたら否です。

講座の選び方も大事ですが、やるんだったら目的達成のために淡々と毎日やるべきことをやってください。やる気が出たとき月1回だけ筋トレやって筋肉つきます?無理ですよね?

他人は誰も成功を約束してくれませんどんなに良い教材や講座であってもそれをやるのはアナタ自身です

講座の効果はいかほど?

講座の話に戻りますが、率直なところ、特に技術翻訳系の翻訳スクールに関しては、翻訳案件で中間費用とるよりもうまみがあるらしく、色んな講座がありますがこの中には哀しきかな内容の薄い講座も多いです

映像翻訳に関してはこの記事にも書きましたが、スクール出身者の割合が大きい分野なので講座を受ける方が手っ取り早いケースも多いみたいです。

最近は、メインである翻訳業務は品質を無視して安さをウリにしたせいでどんどん売り上げが渋くなっているのか、「翻訳スクール始めました」なんて翻訳会社も徐々に増えています。それだけワナビー向けのビジネスは儲かるんでしょうね。

そんなこんなで、英会話教室なんかよりぬる~い、与えられた教材を全部やってもプロになるには程遠いコンテンツ量・内容の翻訳講座も多いので要注意。プロが受ける講座だとまた毛色は違うんですけどね。

Anyaが最後にお世話になった講座は良い講座でしたが分野が限定されてしまいますし、Anyaの場合、仕事での翻訳関連業務が結局は一番役に立ったと思っているので名前はここでは出さないでおきます。

翻訳講座の選び方

まず、思いつきで申し込まむのは絶対やめましょう

あと、一般翻訳講座」みたいなのは要注意。専門分野絞らずに翻訳の仕事をやるのは無謀すぎますやるなら最初から専門講座で良し。

単に英語を日本語に、またはその逆やりたいだけなら京大過去問の英作文でもやるか、好きな本なり新聞なりを訳す方がマシ。

通学講座だと半年~1年、合計数十時間で数十万円とかなり高い講座が多いですが、目星をつけたら体験講座には必ずいってください。体験がないならこのページの下に記載した質問は一通り問い合わせしてください。

Anyaも体験講座には複数行ったことありますが、続けたってどうやってもプロになれないだろうなっていう中身のうっすい講座がほとんどでした。おまけに高い割にうすっぺらい講師の著書を買うのが前提だったり…。

Anyaは、最初は安い通信を2つほどやりましたが、初期に受けた大手のD社のものはぺらぺらのテキストで数万取られて「ヤラれた~」って気分でした。正直この本の方がよっぽど良かった(笑)

他のM社のものは20万ほどでしたが、毎月やることといえば、短い例文とその訳例が羅列されていたり、その辺から拾ってきた英文の訳例が載っている2000ワード分もないテキストと、月1~2回のA4用紙半枚程度の添削のみ。一応専門講座の形でしたが、今振り返ると相当対象が漠然としていました。
それに添削も直された理由が曖昧だったり、超主観的で納得のいかないものばかり。添削って必須ではないですが、やるならその質は担保してほしいものです。

他にもよく「トライアル受験資格が得られます!」なんて講座がありますが、トライアルは書類審査受かれば誰でも受けられますし、大手なんて応募フォーム入力すれば自動返信で問題が入手できるところさえあります。こういうこと隠してこういう宣伝文句出すのはちょっとせこいですね。

他にもお仕事紹介します系のスクールもありますが、未経験に対して大した募集かけるわけないですよね。

求人情報漁るだけなら翻訳者ディレクトリProz、入会が必要ですがアメリアを覗くなりしてください。


翻訳講座を検討するなら確認しておきたいこと

分野も多岐に渡るのですべての講座が悪いとはAnyaの経験だけでは言えませんが、いろんな人の意見を聞いていても、プロになれるのに十分なコンテンツ量のある講座は稀なのでその選択には本当に気を付けていただきたいです

聞いておこう!

Anyaも20万程度はどぶに捨てましたが、今もし講座を検討するなら事前にいくつか聞いておくべきだったことをまとめると…

  • 今まで(スクール単位、講座単位、講師単位で)何人が受講して、その内何割がプロになったのか?
  • 教材のサンプルはあるか?
  • 受講期間内のコンテンツ量は?
  • 実際まとまった量の翻訳作業を行うときの演習もできるか?
  • 講師が好みだという理由だけで高額なソフトを買わされたり、講師の著書を買わされないか?

あたりです。多分最初の質問は、1クラス数十人いて、そのうち修了後仕事につながった数が0~1なんてのはざら

生徒が勝手に脱落するケースが多いとはいえ、士業向け予備校よりパーセンテージ低いのはどうかと思いません?司法試験に受かるよりは参入簡単なはずなのにね…。

あと、産業翻訳なら、家で翻訳やってる方が講師やるより儲かります。翻訳者としては収入が微妙で新規開拓もできないから講師やってるなんて人もいるので注意してください。

翻訳業界で長く講師業をやっていてこの界隈では名の知れた方もいますが、とある方の平均単価を知ったときは割と低くてびっくりしたことがあります…。

一流の方から学べるのなら良いですけど、自分の稼ぎもままならない人から学びたいですか?イヤですよね?

そんな事情があるので、もし聞けたらで良いですが

  • なぜあえて講師をやっているのか

なんてのも確認はさらっとしておくと良いかもしれません。本当は平均単価とか年収も確認できたら良いですけどね(笑)「この人仕事できなさそう」、「なんかアホっぽい」と思うならやめておいた方が良いです。

事前に自分でやっておこう

いきなり講座を受けるよりもおすすめしたいのが、自分でやりたい分野の翻訳のサンプルを確認することです。

企業内の文書以外のものであれば、何だって転がっています。

文芸だったら小説やビジネス書を原著と訳書を買う映像ならドラマや映画をVODで字幕や吹替えを変えてみるこの記事の英語勉強法も参照)、技術系なら企業ホームページで英語と日本語を切り替えてみるなど…。

これらはすべて、実際プロが翻訳したサンプルですから、学校で教わらずとも自分で英語から日本語に、日本語から英語に試しにやってみて、どれくらい自分ができるのか、プロの仕事との距離感を肌感覚で実感することが大切です。

意外とイケるなと思うなら、単価は安めですけど間口広めの大手に応募しちゃっても良いと思います。アメリアなんかだと未経験でも受けられるトライアルが結構多いですね。

この段階でも、やっぱりプロに教えを乞いたいと思い、かつ良さそうだと確信が持てる講座があるのであれば受講の価値はあると思います。

お金を貰いながら翻訳の勉強をしよう

結構おすすめなのが、翻訳講座にお金を払うよりも、お金をもらいながら勉強もできるチェッカーから入ることです。

これ賛否両論ですけどね(笑)普通は内容訂正できる上級翻訳者がやるべきだ!とよく言われていますが、誤字脱字抜け等のケアレスミスを中心としたチェックメインの場合はこの限りではありません。英語ができればOKって求人は案外あります。

フリーランスのチェッカー募集もアメリア等に多いですが、完全に未経験なら首都圏や関西ならチェッカーをパートで募集している会社が結構あるので、やれる方はやってみたらいかがでしょうか。

バイトやパートとしては時給は悪くないし、プロの仕事も見られるし、どういうミスが多いのかからも学べるところはありますし、企業にもよりますが平均的なプロのレベルも感覚が掴めます

それに発注側にいることで、どういう翻訳者が好まれるかなんかも分かっていいですよ。実際レギュラーで頻繁に発注されてる人が登録者の何割か、なんて内情も分かります。

ただ収入源としてうまみがあるわけではないので、稼ぎたいなら勉強もチェッカーやるのもしっかり期間を区切りましょう

まとめ

翻訳スクールについてはかなりネガティブな情報になってしまいましたが、皆さんには「これだけで〇十万も無駄にしちゃったなあ」なんて後悔して欲しくありません。

良い講座もないわけではないですが、まずは自分でできることをやってみて、その上で必要かどうかはよく考えましょう。結構受講料高いですしね。

個人的には、チェッカールートがやはり良いのではないかなと思います。また何か聞きたいことがあればお問い合わせフォームよりご連絡くださいね。